経営計画をつくるデメリット
2017/01/31
経営計画をつくるデメリット
あなたは計画を作って経営されていますか?
「経営計画をつくりましょう」といってもメリットを感じなければ作りたいと思わないでしょう。
補助金や助成金の申請をするために作っているという方もいらっしゃるかもしれませんが、事業や会社・お店を成長させていく目的ではなく、申請してお金をもらう目的のために作っているのであれば、それは本末転倒です。
計画立てて経営していく事はメリットがありますが、何か新たにやるということはデメリットもあります。
今回は経営計画を作るメリット・デメリットを考えていきたいと思います。
【デメリットってあるの?】
それでは、まずデメリットから考えていきましょう。
デメリット① 時間がかかる
何かをやるということは、時間や人手、場合によってはお金もかかります。
自分たちだけで考えていくにしても、やはり時間は消費されます。
前年度までの計画や実績がない、慣れていないはじめのうちは、かなりの時間がかかるでしょう。
特に小さい規模のところでは、経営者ご自身も作業や業務に追われていることが多いと思いますので、なおさらこの時間を生み出すのが大変だと思います。
デメリット② 計画にこだわりすぎて判断が遅くなる可能性がある
計画通りやっているのに実績に結びついていないときに、「まだ結果が出ていないだけ」と、計画で立てた戦略や戦術を実直に進めてしまうなんてこともあります。
「結果はこれから出る」と我慢して続け、最終的にはやはり結果が出なかったということもあるでしょう。
それぞれの実施項目についても、ある程度この時期までに結果が出なければ見直すということを、事前に考えておく必要もあると思います。
デメリット③ 計画を立てることで満足してしまい、本業がおろそかになる可能性がある
これから先の計画を一生懸命立てると達成感がわきます。
ただ、「計画を立て終わる=実行のスタート」ですので、気持ちを切り替えて実行に移していくことが必要です。
また、計画は立てたものの実績管理をしていないため、後で気づいた時には、とんでもないことになっていたなんてこともあります。
少なくとも月1回は行動面も数値面も進捗確認はしたほうがよいでしょう。
デメリット④ ゆるい事業計画を立て、計画どおりいくものの事業が軌道に乗らない。または計画が破たんしてしまう。
「ゆるい」という言葉には2つの意味があります。
・行動内容(戦略・戦術)があまり充実していない、検討されていない
・事業の予測を厳しい目で見られていない
前者であれば、様々な観点から取り組みを考えていないので、目先の売上・利益はそこそこなものの、将来への取り組みがないため、経営全体としては同じところを行ったり来たりと停滞してしまうことがあります。
後者は、特に創業前や創業直後などは、行動面・数値面ともに甘い予測による計画に陥りがちです。
また、経験も少ないためどうやって予測していくのかがわからないことも多いと思います。
はじめのうちは、期待の半分以下と見積もって計画を立てていくのがよいでしょう。
ここまでデメリットばかり書いてきましたので、作らなくてもいいんじゃないのかと感じてしまうかもしれませんが、次にメリットも見ていきましょう。
ちょっと長くなりましたので、メリットは次回書いていくことにいたしましょう。