経営計画をつくるメリット
2017/02/07
経営計画をつくるメリット
前回は経営計画を作るデメリットについて書きました。
デメリットばかり並べましたので、「計画なんて作らなくていいんじゃないの?」と感じているかもしれませんが、メリットもあります。
今回はメリットについて書いていきましょう。
計画をつくるメリットは?
メリット① 事業が成り立つのか事前に確認ができ、実行の判断ができる。
「自分がこの先何をやっていくのか」全体の大きい方向性を決めて、具体的に何をやるのか日常ベースにまで落としてプランを検討し、決定までしていきます。
また、財務計画(年間の月次計画)を立てることで、売上、費用の見込み、さらにどのくらいの利益が見込めるのか確認ができます。
考えている目標値よりも足りなければ、追加の戦略やアクションプランを考えることにもなり、目標の達成のために「何をどのくらいやるのか」具体性が増してきます。
メリット② 仮説を立てる、計画を立てることで検証できる
計画は「これをやればこうなるんじゃないか」という仮説を立てることでもあります。
仮説を立てて動けば、検証もできます。
検証することで、成功要因・失敗要因の分析をすることができ、
・弱み、補強点の洗い出し
・ノウハウ、実績の蓄積
・未来(次年度以降)の計画、アクションプランへの反映
ということが可能となります。
メリット③ 経営、アクションする上での根拠、自信ができる
文字や数字で自分のこれからの行動を「見える化」することで、正確に把握することができます。
そして、「何を、いつ、誰がどうする」べきかを明確にしてくれます。
頭や心の中でぼんやりとなんとなく考えているのではなく、明確になっているので、経営や日々のアクションに対し根拠や自信が生まれてきます。
メリット④ 結果、経営を実行する上での時間短縮ができる
初めのうちは計画策定に時間をかなり要すると思いますが、次年度以降は前年計画を元に進めることができます。
また、定期的な進捗確認や仮説・検証をおこない「見える化」もしていますので、日々のノウハウを蓄積できています。
何か変えていくときや新しいことをやるときでも、そのプロセスやノウハウを利用して進めていくことができます。
結果、経営を実行していく上で、かなりの時間短縮ができますし、中身も濃密なものにすることができます。
以上、2回にわたり経営計画をつくるメリット・デメリットを見てきましたが、メリットの方が大きいと思います。
経営は1年で終わるわけではなく、半永久的に続いていく、いや続けていくものです。
手間・暇はかかってしまいますが、よりよい将来に向けて『計画⇒実行⇒検証(評価)⇒改善⇒計画⇒・・・・」を繰り返していく土台づくり(PDCAを回す)をしてみてはいかがでしょう。