SWOT分析ってなに?
2017/03/21
SWOT分析ってなに?
ここ2回では、心の中にある「悩み・不満・不安・喜び・夢や希望」の5つの観点と、過去の経験4つの枠組みを洗い出していくことを書いてきました。
今回は、その内容もふまえて、もう少し本格的に把握・分析していくかたちを見ていきましょう。
SWOT分析とは?
SWOT(すぉっと)とかSWOT分析(すぉっとぶんせき)という言葉を、聞いたことがありますか?
よく聞く、知っている、いや聞いたことがない、など様々な反応があると思います。
初めての方向けに書いていますので、この「SWOTとは何のことか」から話していきます。
S:Strong(強み)
W:Weak(弱み)
O:Opotunity(機会)
T:Threat(脅威)
の、4つの英単語の頭文字をとっています。その頭文字を続けてSWOTとかSWOT分析と言います。
このS(強み)とW(弱み)は主に自社・自店のこと、少し専門的にいうと『内部環境』の分析となります。
O(機会)とT(脅威)は、お客さまや市場・社会などのこと、つまり『外部環境』の分析になります。
SやWという内部環境については、自社の努力で何とかなる要因であり、OやTの外部環境は、自社の努力ではどうすることもできない要因となります。
分析をするときに注意しなければいけないこと
この分析は、将来の方向性や具体的な対策を考えていくための土台となります。
なので、
・偏った考え方、ひとりよがりな考え方ではいけません
・漏れがあってはいけません
・一般論や抽象論ではなく、具体的な内容、表現でなければいけません
そして、書き出すときは、単語ではなく、具体的な表現の箇条書きまたは一文で表していきましょう。
凝った表現やかっこよい表現である必要はありません。今後の経営を考えていくために利用しやすい、わかりやすく表現していく必要があります。
例えば、うちの強みは「技術力がある(または技術力)」とか「営業力がある(または営業力)」とだけ書いたとしても、「何の技術力なのか」、「どんな営業力なのか」が見えません。
より具体的に書くことで、他の方が見てもわかるようにしておくこと、将来見返したときにわかるようなものにしておくことが必要です。
この2回で洗い出した「5つの観点」と過去の経験の「4つの枠組み」についても、SWOTの中のどれかにあてはまることやその原因となっていることが多くあります。
(目標や希望は該当しないかもしれませんので、それは別のところで活用いたします。)
ただ、「5つの観点」と過去の経験の「4つの枠組み」では、まだ現状把握・分析には不足していることが多いと思いますので、別な観点・やり方からも深めていく必要があります。
今回はここまで。
次回は、さらに掘り下げて分析していく方法について書いていきます。
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