月次損益計画を作る中で利用しそうな勘定科目
2017/06/13
月次損益計画を作る中で利用しそうな勘定科目
さて、前回は「売上が上がるまでのアクション」について、具体的にはどのようなストーリーでお客様は自分の商品・サービスを知って、いつ来店または購入いただくなどの洗い出しを行いました。
事業を進めていく中で、売上上げるために直接行動することもあれば、事業全体を管理するために必要なことや売上に間接的につながるようなこともあります。
今回は、売上を上げるために直接的な行動に関する洗い出しをおこなう方法を書いていきます。
費用に関する勘定科目
洗い出す前に、先に、費用に関する勘定科目のうち、よく使うものや、個人的に把握するために分けておいた方がよい科目について一覧を作りました。
(※濃い緑色のセルは、青色申告決算書の記載の時は追記項目)
ここに上げた勘定科目をすべて使う必要もありませんし、ここにないものでも必要な科目があれば追加してください。
売上をあげる動きに関する勘定科目
前回のコラムで書いた内容を元に見ていきましょう。
◆あなたは「何を、いくらで」売って売上を上げますか。それに伴う費用は?
売るための商品を作るために原材料を仕入れることや、商品そのものを仕入れるときは「仕入」勘定を使います。
また、人が動いてサービスを提供するのであれば「給料賃金」「福利厚生費」や「外注費」勘定が発生するでしょう。
◆「どうやって」売上を上げますか?誰が売りますか?何を使って売りますか?
人が売るのであれば「給料賃金」「福利厚生費」、外部業者に委託するようなことがあれば「外注費」勘定を使います。
また、インターネットで売るということであれば、通販サイトを作るのであれば「外注費」、ランニングでかかかる費用としてはインターネット回線費用などの「通信費」や、サイトの保守などの「外注費」がかかります。
そして、営業回りをして、セミナーを開いてなどあれば、移動にかかる旅費などは「旅費交通費」や会場を借りるための「賃借料」などかかります。
◆どこで売上があがりますか?
お客様のところでうかがうのであれば「旅費交通費」、店舗や事務所を構えて売るのであれば「地代家賃」「水道光熱費」「通信費」、会場を借りてというのであれば「賃借料」などかかります。
これらのことに、自分の売り物が売れるタイミングや頻度を考慮して、売上と費用の月次展開をしていきます。
前にも書きましたとおり、すでに事業を積み重ねてきている方であれば過年度の情報を元に策定することが可能です。
それでは次回は、事業全体を管理するために必要なことや売上に間接的につながるような費用についての洗い出しについて書いていきます。