経営計画の定期チェック
2017/07/25
経営計画の定期チェック
前回は、「PDCA」の話を中心におこないました。
今回は、経営計画のPDCAを回すときの具体的な望ましい「定期的チェック」について書いていきましょう。
計画として立てたアクションプランや目標については、「数字で表したもの」と「文字で表したもの」に分かれます。この2つでチェック期間を分けていきましょう。
数字で表しているプラン・目標(定量的指標)は毎月チェック
数字で表しているまたは表すことができるプランや目標は、その結果を比較的手間がかからず収集することができるケースが多いこと、「できている・できていない」がはっきりとわかることから1ヶ月に1回チェックをおこなうことがよいでしょう。
特に、売上や利益(当然費用も)は必ず月1回把握することをお勧めします。
いくら他に設定したプランや目標が達成できていたとしても、利益が出ていない、計画どおり達成できていないということは経営上致命的なことになりかねません。
また、管理する項目が多いのであれば、売上・利益と合わせ、重要と思う指標を数個だけ抽出し、管理していきましょう。
文字で表しているプラン・目標(定性的指標)は四半期チェック
文字で表しているプランや目標は、比較的時間軸が長いものが多いでしょう。
そのため四半期に1回チェックし、進捗状況や達成状況の確認すること、年初に立てた計画をなかなか目に触れないでいると忘れてしまうので、記憶を思い起こす機会にもしていきましょう。
着実に実行していくための管理の方法
日々の業務、アクションプラン、その他経営していく中で出てくる課題、課題まではいかないけれどもやらなければいけない事項など、取り組まなければいけないことは次から次と出てきます。
頭の中にとどめて記憶に頼ると、取りこぼしが必ずと言っていいほど出てきます。きちっと文字に起こして残して行く必要があります。
できれば管理表を使って、進捗・達成状況を確認していくと、漏れが少なくなっていきます。
フォーマットを用意しました。
このフォーマットの特徴は、
①実行しようとしていることは、そもそも何のためにやっているのかということを明確にしている点(セルC列)
②その項目は、「いつまでに・誰が・何をする」のかを明確にしている点(セルI・J・K列)
③現在の進捗状況などを明確にしている点(セルG列)
になります。
①では、経営計画策定の時にBSCの4つの観点から経営方針を作っていますので、その項目を元に簡潔にマスタを設定します。(ご利用の際は、マスタを変更してください)
②では、いざやることを決めても、「いつまでにやるのか」「誰がやるのか」ということが、なあなあになっていることも多いでしょう。それを回避するため、業務分担や期限を明確にして、実行を促していきます。
大きな夢や理想を遂げるためには、日々の小さいことの積み上げだと思います。ぜひ、管理表を使って一つ一つの積み上げをしていっていただければと思います。