認知症の親の成年後見人を申請する
2017/12/01
認知症の親の成年後見人を申請する
今回は経営の話とは離れますが、お客様との話の中で親の介護の話が話題となることがあります。
合わせて自身ももろにその真っただ中にいるので、そのあたりの話を情報として書いていきたいと思います。
今回から数回にわたっては、現在進行中の「成年後見制度の申請」に関する経験を情報として発信していきたいと思います。
成年後見人を申請する背景
それではまずは背景から。
4~5年前から認知症を発症していた父親。現在85歳。
70歳で再婚した奥さんが2012年に亡くなってから、認知症が進み始めましたが(おそらくその1~2年前からは発症していたと思われ)、今年2・3月くらいから1段階状態が悪くなり、さらにここ8月末から一気に進んだ感が。
30年前に心筋梗塞、10年くらい前に脳梗塞をやっており、胃の付近が重くまたは痛くなると心臓がおかしいと感じ救急車を呼んでいたので、そのたびに呼び出されることがしばしば。この1年の間では2ヶ月に1・2回呼び出され(救急車で病院に運ばれると誰かが迎えに行かないといけないルールになっている模様)、しかし迎えにいくものの毎度心臓ではなく逆流性胃腸炎など別の診断。
この8月末も救急車で運ばれたと連絡があり、「またか」と思っていると、狭心症。
このとき駆け付けると、自分の弟(81歳)と息子(44歳)の区別がつかなくなっている。ここで認知症がさらに進んでいるなあという印象を受けました。
その後薬の投与ですぐに退院して家に戻るも、10月に入り「お金がない」「お金が下せない」と2,3日に1回の連絡。「ゆうちょ銀行」のことを「四谷三丁目銀行」と呼んだり、キャッシュカードの使い方がわからなくなるなど、1人での生活はかなり難しい状況に。
さらに2週間ほど経つと、今度は心臓に激痛が走ったとのことで救急車で運ばれ入院。
家を確認すると、薬が2日間全く飲んでいない状態。
「お金が下せない」「薬が管理できない」ことから、老人ホームへ入れることに。
合わせて、成年後見人制度の申請を進めようと考えるのだが、説明文章を読むのが面倒ということで後回しにしてしまう。
しかし、申請に必要な書類を用意するのに時間がかかることや、申請を出してもすぐに認められるわけではないのです。申請を出して認められるまでは3~4か月かかるとのこと。
今考えると、この時から動いておけばよかったと感じます。
意外と申請するまでわかりづらい成年後見人制度
ところで、「成年後見人制度」と検索すると、法務省や「成年後見制度完全マニュアル」など上位表示されますが、中を見ていっても結局何が必要なのか、必要書類が何なのかなどがわかりづらいように感じました。
これがなかなか申請の手続きを進めなかった理由の主たるところです。
ちなみに探していて見付けたわかりやすい資料は、こちら東京家庭裁判所のページにある、「成年後見申立ての手引き」です。
お困りの方はこちらにアクセスしてみてください。
http://www.courts.go.jp/tokyo-f/saiban/koken/seinen-koken/index.html
次回は、申請に必要な書類や気を付ける点等を書いていきたいと思います。