経営計画をつくる必要性
2018/01/01
経営計画をつくる必要性
「経営計画を作る必要はあるんですか?」と質問を受けたとき、
私は、「必要です。ただし、条件付きですが」と答えます。
正直なところ条件が整わなければ、時間と労力の無駄になってしまいますので、作らなくてもよいかなと思っています。
条件付きの『条件』って?
「経営計画ってありますか?」と質問した時に、「経営計画なんて必要ない」とか「頭に入っているからわざわざ計画を形にする必要はない」とお答えになる方や、「作らないといけないと思っているけれども時間がなくてできないんだよね」という経営者の方もいらっしゃいます。
意外と経営コンサルタントや中小企業診断士などその必要性を説く人が、実は作っていないとか、作ってもその実行管理をしていないという方もいます
計画は作る必要はあると思っていますが、「その計画をきちんと遂行すること」と「実行管理、いわゆる振り返り・反省会をおこない、次に活かすしていく」ことが重要です。それは、場合によっては期の途中でも計画を変更することや、新たな計画を追加していくことも意味しています。
条件というのは、「計画を作って終わりではなく、それを今後に活かしていくこと」になります。
計画を作るメリット
計画を作っていくということは、手間も時間もかかります。場合によっては、計画を作ることにこだわりすぎて判断が遅くなる可能性もあります。また、計画どおりやっていても、うまく軌道に乗らないということもあります。
計画を作ったら、必ずよい結果が生まれるわけではありません。
が、よい結果となるようにするために、計画を作り実行してみて、その効果や要因を分析して、次につなげていくのです。
そのためには、頭の中にある構想や想い、考えを『計画』という見える形にして、実行していくことで効果を検証し、それを次のシーズンやステップに活かしていくのです。
ここで、計画を作ることのメリットを上げてみましょう。
◆事業が成り立つのか事前に確認ができ、実行の判断ができます
予想される売上、利益を確認することや細かい日々のアクションプランの検討までできます。
◆仮説を立てる、計画を立てることで、実行後の効果や要因の検証ができます
成功要因、失敗要因の検証がしやすくなります。そして、実行して得たことは、ノウハウ・実績として蓄積することができます。
また、要因分析していくことで、自分たちの弱みや補強点の洗い出しもできるようになりますし、未来(次年度以降)の計画、アクションプランに反映していくことができます。
◆経営、アクションする上での根拠、自信ができます
文字や数字で「見える化」することで、正確に把握し、いつ、何をするべきかということも明確にすることができます。
特に銀行での借り入れや、補助金の申請においては、現状分析したうえでの計画は非常に役に立ちます。
◆その結果、経営を実行する上での時間短縮できます
面倒、手間と感じることもあれば、難しくてよくわからないからとあきらめず、もし自分たちだけでは難しいということであれば専門家を活用し、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょう。