事業を行う上でホームページは必要ですか?
2017/10/01
事業を行う上でホームページは必要ですか?
「とりあえずホームページくらい持っておかないと」「SNSやっていると集客の効果があるらしいからやっておこう」ということで、サイトを立ち上げているというお店や会社も少なくありません。
中小企業白書で、ホームページやSNSによる効果という調査結果がありますが、「営業力・販売力強化」「売上の拡大」「新規顧客・新市場開拓」が上位を占めております。
では、ホームページやSNSこれらは本当に事業において必要なのでしょうか?
ホームページは必要?条件が整えば「必要」といえます
「ホームページ作らないといけませんよね?」と質問を受けることがあります。
逆に、「なぜホームページを作らなければいけなのですか?」とたずねると、「周りもやっているし」「集客できるから」などという答えが返ってきます。
果たして、ホームページやSNSを立ち上げたからといって、集客UPするのでしょうか?
答えは、「作ったからと言って効果が必ず上がるとはいえません」し、特にここ数年は立ち上げただけでは別に効果はありませんというのが率直なところでしょう。
また、ホームページは立ち上げて終わりではなく、効果があるものにしていくために育てていかなければいけません。
なので、立ち上げて運用していこうと考えるならば、次のことを整理してから実行するかどうかを決めましょう。
①「何のためにホームページを持つのか」その位置づけ・役割を考える
誰向けのものか、自分たちのこと知らない人向け?それとも知っている人たち向け?
その向けられている人は、女性ですか、男性ですか、どんなものに興味を持っているんですか、役割としては、サービスをしっかりアピールして集客に使うのですか、利用している人に対する連絡に利用するんですか等々、位置づけや役割を明確にしましょう。
②運用開始後、こまめに更新、メンテンスできるか。育てていく方法・かかる費用を把握する
ホームページを作ったのはいいけれども5年以上更新されていないなんていうものも見受けられます。そのお店ちゃんとやっているの?と思ってしまうのもありますね。
きちんとメンテナンスしていないと、あまり好印象を与えません。こまめに更新ができなくとも、年に1~2回も更新できないのであれば、作ることは考え直した方がよいと思います。
「ホームページは必ず持たなければいけない」というものではありません。持っていても更新していなかったり、古い情報が掲載されたまま放置しているのであれば、かえってない方がよいでしょう。
ホームページ作成における整理しておきたいこと
ここで、少しホームページについてまとめていきましょう。
◆ホームページを作る目的
- お店や会社の基本的な情報(電話番号や住所、営業時間等)を提供する
- 常に最新の情報を維持し、最終的に来店または購買その他のターゲットの持つ「意思決定」を促進する
◆ホームページの位置づけ・役割
- ホームページのターゲットは誰か?またそれは新規顧客か、既存の顧客か?
- ホームページはターゲットに対してどのようなことを伝える役割を持つのか?
- ホームページをOPENすることにより、期待する効果は何か?
◆達成基準
- ホームページを訪問した顧客が何をすれば、ホームページに期待される役割を達成したと言えるのか?
- その基準を設定(できれば具体的な数値目標)していきます。
このようなことを整理してから、ホームページの制作にとりかかりましょう。
もし、整理が全然つかないようでしたら、整理がつくまで制作は控えた方がよいですし、専門家を交えて検討していくのがよいでしょう。
資料:出典「中小企業白書2016年版」